昭和天皇のご名代として

今の天皇陛下は、皇太子の時代に30カ国近い国々を昭和天皇のご名代として
 
訪ねられました。答礼訪問として。
 
陛下が初めて外国を旅行なさったのは日本が国際社会に復帰した翌年、昭和28年
 
でした。横浜を出られたのが3月30日、羽田空港に到着されたのが10月12日。
 
帰国当日、陛下は、羽田から皇居に直行され、昭和の両陛下に、ご挨拶をなされま
 
した。その時の事が『戴冠紀行』に、
 
「拝謁の後、宮内庁三階での皇族、旧皇族その他との乾杯の時の殿下の御態度、
 
御出発の時とは見違えるように成長されたと異口同音にいわれる。私は嬉しくて
 
嬉しくてたまらなかった」と吉川重国(元宮内庁式部副長)が綴っています。
 
陛下も、
 
「相手国は天皇が答訪するものと考えているところを私が訪問するわけですから、
 
自分自身を厳しく律する必要がありました。」と記者会見で。
 
詳しくは、「天皇家の執事」をご覧下さい。
 
国基研
 
イメージ 1