式年遷宮ってなあに?

                 誕生日の木と木ことば
              2・14 ウバメガシ 吉祥
 
 伊勢の神宮のおはなし 
   子供たちに伝えたい式年遷宮   渡邊毅著
 
 第62回式年遷宮
 
 式年遷宮ってなあに?
 
 式年とは「定まった年」という意味があります。そして、遷宮とは神宮の神殿とすべての御装束、神宝を新しく造り替え、ご神体を新しいご正殿にお移しすることをいいます。
 実は毎年行われる神嘗祭でも、天照大御神の御装束、祭器具をすべて新しく造り替えています。ですから、式年遷宮はこの神嘗祭の規模を大きくしたお祭であるといえます。式年遷宮は20年に1度行われ、神宮の中で最も重要なお祭とされています。第62回を迎える平成25年(2013)の式年遷宮は、総額550億円の経費が見込まれている壮大な祭典です。この経費は全国の国民から寄せられたお金によって、まかなわれています。
 建築材に使用されるヒノキは約1万本。中には樹齢400年以上を数える直径1メートル余りの巨木もあります。ご装束と神宝は約800種類、1600点。最高の技術をもった美術工芸家によってつくられます。
 次のページに示したように遷宮祭は、約30のお祭と行事が8年にわたって行われます。ですから今回のご遷宮のお祭りは、すでに平成17年から始まっているのです。
 最初のお祭りが山口祭と木本祭(このもとさい)です。山口祭はご用材伐採の安全を祈願してみそま山の山口にいらっしゃる神さまをお祭りする祭儀です。木本祭は、山口祭が行われた日の夜に行われ、ご正殿の中央床下にたてる「心御柱(しんのみはしら)」というご用材を伐採するにあたり、その木の本にいらっしゃる神さまを祭る神秘的なお祭りです。ご正殿を建てるとき、まず始めにこの心御柱が中心に立てられます。
 遷宮祭の中でも、最もにぎやかな行事とされるのが、お木曳行事です。内宮においてはご用材を五十鈴川に浮かべてひき、外宮においてはお木曳車を使ってひいていって両宮内に入れる行事です。そろいの法被、鉢巻に身をととのえ「エンヤー、エンヤー」のかけ声も勇ましく伊勢市民を中心に大勢の人たちが長さ何百メートルもの太い曳き綱をひく光景は壮観です。
 そして遷宮祭の中核、クライマックスが遷御です。このとき天照大御神豊受大御神のご神体(神鏡)が真夜中一切の明かりが消された闇の中新しいご正殿に移されます。この闇の中の古いご正殿とは対照的に、ご神体が移された新しいご正殿は、みずみずしく生まれ変わったことを象徴するかのように燃えさかる松明に赤々と照らし出されます。
 
 
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 漢字には、仮名がふられていますので小学生にも読みやすくなっています。
 
 
             ご葬儀を雅楽の音で 格式高く
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     きょうは、バレンタインなんですね。
 
       よき1日となりますように