この本いいですよ。お子さんにどうぞ
わが国の神話では、人間も国土も太陽も動植物も海も川も、さらには風さえも、神さまが「お産みになった」と伝えられています。
そして森羅万象に神さまが宿っていて、しかもそれらの神々が親子兄弟の関係でつながっているということになっています。
私たち日本人は、昔から神さまの血が人間にも他の自然のあらゆるものにも通っていると信じてきました。そして、人間も自然もともに同じ魂を持ち、神さまの宿る仲間であるという一体感を感じながら生きてきたのです。このような考え方は神道の特徴といえます。
明治23年(1890)に来日し、日本に帰化した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、わが国のことを「神代そのままの国」と呼んでいます。八雲は日本神話の神々が今も神社に祭られ、しかもその神々につながる家系をもつ皇室や社家が千年単位で現存し、神さまを祭る天皇や宮司が人々から「現御神(あきつみかみ)」「生き神さま」と呼ばれ敬われていることを驚きと敬愛の気持ちをこめて著書に書いています。
家系をたどると神々につながる皇室は、常に神さまの意向にそうように心がけられ、日本の中心になってこられました。そして、国民もまた清く明るく正直に暮らすことを最も貴い生き方としてきたのです。
いつの時代も人々は神さまに祈りをささげ、現代に至るまで全国津々浦々の八万有余の神社でお祭りが行われ、それを生活の一部にしてきました。今も神宮をはじめ神社にお参りに行く人は絶えることなく、わが国が「神代そのままの国」と呼ばれることに変わりはないのです。
渡邊毅 著
明成社 TEL03-3412-2871
FAX 03-5431-0759 定価 630円
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