「和の精神」誤解してない?

                  誕生日の木と木ことば
                10・9 サルトリイバラ 元気
                         夜は寒くなりました。気をつけて下さい。
 
  聖徳太子は603年に冠位十二階を定めて、役人の位を十二段階に分け、出生により職業が決められていた従来の制度を改め、優れた人材を登用できる制度を発足させた。604年には十七条の憲法を制定し、役人の心構えと理想の国家像が示された。
 十七条の憲法の冒頭で現代風にいうと
  一にいう。和を大切なものとし、逆らうことがないようにしなさい。人は集団を作るもので、悟れる者は少ない。だから、君主や父親に従わず、近隣の人たちともうまくゆかない。しかし上の者も下の者も協調・親睦の気持ちをもって論議するなら、おのずと物事の道理に適い、何事も成就するものである。
 
 聖徳太子が冒頭に示したのは「和の精神」だった。「和」は自己の主体を保ちながら他者と協調することであり、自己の主体性を失って他者と協調する「同」とは似て非なるものである。そして、このことこそ、世界を代表する宗教が普遍的に理想とする「中道」の精神にほかならない。自己の主体性を失って協調することはたやすいが、自己の主体性を保ちながら協調するのは困難である。冊封(さくほう)から抜け出して攻め滅ぼされたら元も子もない。聖徳太子が、日本が再び中国王朝の冊封体制に組み込まれることを良しとしなかったのは、和の精神を貫こうとしたからではなかったか。
 
  「日本人はなぜ日本のことを知らないか」より
 
 いまの日本人、官僚・政治家に自覚していただき日本再興を。
 教育現場から変えていくべきです。親も考えを拝金主義を改めるべきです。
 
奈良・平安の音色を今に伝える 笙の音を お楽しみください