皇室とともに
英語を子どもに教えるな
英語は、日本人全員がマスターしなければならない事ではない。日本を移民国家にしない為にも日本人の多くは日常英会話は出来ない方がよい。では、何の為に外国語を学ぶか?海外の情報を日本語に翻訳された本を読んで学べるようにすることも一つの目的だ。日本防衛のために外国語を学ぶ。優れた外交官、通訳を育てる。その為には、まず母国語をしっかりと身に付ける事だ。そして、日本の伝統や文化をしっかりと学び理解していないと外国の文化は理解できない。文科省の教育では、日本の伝統や文化についてとても疎かにする指導がなされている。教員も事なかれ主義で多くが教えないでいる。保護者もそうだ。
「英語を子どもに教えるな」という本は、早期教育は、英語も母国語もダメするから止めましょうという提案だ。しかし、バイリンガルを育てるにはこうしたことに留意するといいですよと「親が留意すべき10のポイント」を示している。詳しくは、この本をお読みください。
ポイント1 学習の開始時期にこだわるな
親の思い込み間違いとは、
小さいうちに英語を学べば苦労せずに英語をマスターできると思い込みをしている。
第二言語を覚えるのは子ども時代しかないと思い込みにとりつかれてい
る。
海外に暮らす子供、インターナショナルに通って学ぶ子どもでも、「日常会話言語」だけではなく「教科理解言語」まで身につけ、英語できちんと読み書きができるレベルにまで達するのは容易ではない。
以下のことから、第二言語の学習を低年齢の段階から開始すれば、高い効果を期待できるとは言いきれない。
バイリンガル教育についての学生・研究者向け教科書として定評のあるコリン・ベーカー著「バイリンガル教育と第二言語習得」では、第二言語習得と年齢との関係について次のようにまとめている。詳しくは、本をお読みください。
- 幼児期以降でも第二言語に十分に習熟できるという考えと矛盾しない。
- 年齢に関係なく、第二言語の学習者は類似した言語発達の順序を示す傾向がある。
- 小学校での第二言語の教育は、言語教育に携わる教師の適切な配置、適当な教材と方法、親と教師の姿勢、そして何よりも学習する子どもたちに対して学習経験が楽しいものだと思わせることにかかっている。
- 子ども時代から青春期への発達段階において、学校で第二言語を導入すべきかとか、まだ導入すべきではないという臨界期は存在しない。
要するに、
英会話学校に通わせたり、家でたまに英語教材をやらせる程度では、いくら子どもから始めても、国際場面で自由自在に使いこなせる英語力はとうてい身につかない。
年をとったせいで、英語を習得する能力が消えることはない。たとえ成人した後であっても、集中して英語を学習する時間を確保すること、失敗や間違いを恥ずかしがらないこと、そしてひたすら英語を聞いて英語の音に慣れることさえできれば、高度な英語力をマスターすることは可能である。
親が英語を学ぶことを諦めていて、子どもにいい影響を与えるわけがない。まずは、自分が英語を学習する目的を見つけ、毎日楽しみながら学ぶ姿勢を子どもに見せよう。子どもに英語を教えようと思うなら、まずは、親が模範を示すことである。