尖閣諸島をめぐる日中関係」を日本語・英語で発表しました

              皇室とともに
 
日本会議 国民運動関連情報」 平成25年2月9日(土)通巻第937号
日本会議事務総局 担当 鈴木考将 アドレス me@nipponkaigi.org
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中国海軍艦船が海上自衛隊護衛艦などに射撃管制レーダーを照射した問題について、8日
中国外務省の華春瑩報道官は「中国の関係部門がすでに事の真相を公表している。日本側
の言い分は完全なねつ造だ」と強く反論。「中国側は対話と協議を通じて両国が直面する
問題を解決しようと努力してきたが、日本は過ちを正すどころか、多くの船や航空機を出
動させ、中国の主権を損なう行動をますますエスカレートさせている。日本がこのような
ことをするのはいったい何のためなのか問わずにはいられない。われわれも強い警戒を続
けざるをえない」と述べています。
この2日前の6日には、「事実関係について知らなかった」と表明し、翌7日には、「日
本側が危機をあおり、中国のイメージを落としめている」と述べ、日本への反発トーンを
を強めています。中国は「『世論戦』を展開している」との見方もあります。

中国側のこうした対応について、岸田外務大臣は、「事実に合致しないとする中国側の説
明は、全く受け入れられない」とし、我が国外務省は、ホームページに「ポジション・ペ
ーパー:尖閣諸島をめぐる日中関係」を日本語・英語で発表しました。
(※ポジション・ペーパー=公式見解、声明文)

主な内容は、まず中国側による挑発的行為の事実関係として、
「最近、尖閣諸島の現場海域における中国側の挑発的行動は顕著であり、実力をもって日
本側の有効な支配という現状を変更しようと試みていることは明確である。
昨年9月11日から本年2月6日までの間、ほぼ毎日、尖閣諸島沖の接続水域内を航行し
その上での領海侵入は既に25回、のべ83隻を数えている。」としている。
また「ポジション・ペーパー」では、
・中国による火器管制レーダーの照射は不測の事態を招きかねない危険な行為である
・中国側による事態の更なるエスカレーションを招きかねない動きに対して強い懸念
・中国側による現状を力によって変更しようとする挑発行為は依然として継続している
・現在の日中間のエスカレーションは2008年12月の中国公船による初の尖閣諸島
領海侵入に起因している
・中国側により一方的な挑発的行為が行われることは非常に遺憾である
・中国側には、事態をエスカレートさせないよう強く自制を求める
など、我が国の立場を明確にしています。

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ポジション・ペーパー:尖閣諸島をめぐる日中関係(要約)
中国による火器管制レーダーの照射を受けて(平成25年2月7日 日本国外務省)

1、中国による火器管制レーダーの照射は不測の事態を招きかねない危険な行為
・同事案は不測の事態を招きかねない危険な行為
・中国側による事態の更なるエスカレーションを招きかねない動きに対して強い懸念を有
している。

2、中国による一方的な挑発行為は依然継続。中国側の前向きな動きを期待。
・中国側による現状を力によって変更しようとする挑発行為は依然として継続している。
・2008年12月の中国公船による初めての尖閣諸島領海侵入事案は、日本国民に
驚きを与え不安を高まらせた。現在の日中間のエスカレーションは2008年12月の
中国側の行動に起因している。
・さらに、昨年12月13日には、中国の「海監」所属航空機による尖閣諸島の領空侵
犯事案が発生した。本事案に対しては、日本としても国内法令に基づき自衛隊航空機を
緊急発進させた。
かかる対応は、外国航空機による領空侵犯に対応するための、国際社会で広く認められ
た、標準的なオペレーションである。
・日中の外交当局間の意思疎通を継続する環境が損なわれてしまうことを我が国は深刻
に憂慮している。中国側が物事を平和的に処理するとの外交方針を行動を以て示すこと
を強く期待している。

3、日本は平和愛好国家として地域の平和と繁栄に貢献
・中国側により一方的な挑発的行為が行われることは非常に遺憾である。中国側には、
戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、事態をエスカレートさせないよう強く自制を求めて
いる。
尖閣諸島が日本の領土であるという日本の基本的立場は不動であるが、同時に、日本
は地域における責任あるステークホルダーとして、大局的観点に立って冷静に対応して
いく。緊張緩和のために中国政府とのコミュニケーションを続けていく用意がある。

全文→ http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/senkaku/position_paper3_jp.html

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