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尖閣諸島を中国に奪われたとき日本はこれを奪還できるか 櫻井よしこ
尖閣諸島を中国に奪われたとき日本はこれを奪還できるか
南シナ海に中国が初めて軍事侵攻をかけたのが1974年1月だった。南ベトナム(当時)が領有していた西沙諸島の西半分を奪うため、海と空から攻撃し、南ベトナム軍哨戒艦2隻を撃沈、多数の兵を殺傷した。泥沼化していたベトナム戦争で南ベトナムを支援していた米国にはもはや対中反撃能力はないと見越した上での攻撃だった。
ちなみに同諸島の東半分は56年以来中国が占拠して今日に至る。
以降、97年、99年、2009年、11年そして今年まで、南シナ海での中国の軍事侵攻は続いている。同じことは必ず東シナ海でも起きる。その場合、日本は中国の軍事侵攻を退けられるのか。その点について詳述したのが川村純彦氏の『尖閣を獲りに来る中国海軍の実力』(小学館)である。
氏は著書で東シナ海の衝突を仮定して戦いの主力となる日中の海軍力を詳細に比較、分析する。いくつかわかりやすい事例を拾ってみる。
その他の装備の比較を見れば見るほど、日中の軍事力の差のあまりの大きさと、ここまで差が開くまで放置し、現在もなお防衛費も自衛隊員も削減する政治家たちは、民主党も自民党も含めて、一体、この危機をどう捉えているのかと憤らざるを得ない。これで尖閣諸島と東シナ海を守り切れるのか。
この問いに答えてくれるのが、本書の最終章である。元海自のパイロットとして現場を知悉する川村氏が想定したのは、尖閣諸島を奪われ、日本が奪還するケースだ。私は一気に読んでしまったが、興味のある方は氏の著書を読んでほしい。
結論から言えば、日本は中国に勝てるのだ。日中の軍事力、装備の差を考えれば、日本の勝利は自衛隊員の練度と士気に大いに依存していることがわかる。