天皇陛下 新年にあたりご感想

             皇室とともに
 
 日本会議メールより
天皇陛下には、新年にあたりご感想をご発表になりました。また平成24年にお詠みにな
った御製5首と行幸地へ賜った御製3首、皇后陛下の御歌3首が宮内庁より発表されまし
た。(以下にご紹介いたします。)

1月2日、皇居・宮殿の東庭でおこなわれた新年一般参賀には、昨年より2千人多い、
7万9千人が訪れ、天皇陛下皇后陛下はじめ皇族方と5回にわたってお出ましになり、
国民の参賀を受けられました。

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天皇陛下のご感想(新年に当たり)

東日本大震災から2度目の冬が巡ってきました。放射能汚染によりかつて住んでいた地域
に戻れない人々や、仮設住宅で厳しい冬を過ごさざるを得ない人々など、年頭に当たって、
被災者のことが、改めて深く案じられます。今後、震災や津波による被害の経験を十分にい
かした防災教育やまちづくりが行われ、人々の安全な生活が確保される方向に向かうよう願
っています。

日本は、大震災の影響等により、現在厳しい状況に置かれていますが、皆が被災者に心を寄
せつつ、互いに支え合って様々な困難を克服していくよう期待しています。

本年が、我が国の人々、また、世界の人々にとって少しでもより良い年になることを祈りま
す。

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御製(平成二十四年)
 心臓手術のため入院
手術せし我が身を案じ記帳せるあまたの人の心うれしき

 仙台市仮設住宅を見舞ふ
禍(まが)受けて仮設住居に住む人の冬の厳しさいかにとぞ思ふ

 即位六十年に当たり英国の君に招かれて
若き日に外国(とつくに)の人らと交はりし戴冠式をなつかしみ思ふ

 沖縄県訪問
弾を避けあだんの陰にかくれしとふ戦(いくさ)の日々思ひ島の道行く

 明治天皇崩御百年に当たり
様々の新しきこと始まりし明治の世しのび陵(みささぎ)に詣づ

行幸地へ賜った御製
 第六十三回全国植樹祭山口県
海近き開拓地なるきらら浜に県木あかまつを人らと植うる

 第六十七回国民体育大会岐阜県
小旗振りて通りて行ける選手らの笑顔うれしく手を振り返す

 第三十二回全国豊かな海づくり大会(沖縄県
ちゆら海よ願て糸満の海にみーばいとたまん小魚放ち

皇后陛下 御歌(三首 平成二十四年)
 復興
今ひとたび立ちあがりゆく村むらよ失(う)せたるものの面影の上(へ)に

 着袴の儀
幼な児は何おもふらむ目見(まみ)澄みて盤上(ばんじょう)に立ち姿を正す

 旅先にて
工場の門(かど)の柱も対(つい)をなすシーサーを置きてここは沖縄(ウチナー)