領域警備を衆院選の争点に 元統合幕僚会議議長

                 皇室とともに
 
日本会議メールより
 
11月28日付け「世界日報」紙ビューポイントに元統合幕僚会議議長の杉山蕃紙が登
場し、領域警備を衆院選の争点とするよう提言しました。
 提言内容の概要は次の通りです。

領域警備を衆院選の争点に  元統幕議長 杉山蕃

  筆者は今回の選挙は、外交防衛、特に最近尖閣周辺で、中国による我が国主権侵害が頻
発するなか、領域警備、国土防衛の面できっちりした政策論争を行い、選挙の争点にする
べきであると考えている。
(中略)
  このような閉塞感を改善する方策は、三点あるように思える。
  一点は現行法制の補備是正による対処能力の向上であり、第二点は自衛隊の任務に領域
警備を付加すること、そして第三点は、憲法に遡って懸案の自衛権明記とあわせて、国防
の姿勢を明確にすることである。
 
  このうち第一点に関しては8月に海上保安庁法、外国船舶航行法の改正法案が衆参両院
で可決され、一歩前進したと考えているが、引き続き自衛隊に対する領域警備の任務付与
を行い、さらに重厚な防衛体制を整える必要がある。憲法に関しても、我が国を取り巻く
周辺国の「公正と信義」が裏切られつつある状況から、領域主権を堅守する姿勢を明確に
、懸案の自衛権とともに、すっきりした形での改定を大いに議論する時期に来ていること
を痛感する。

(中略)
 このような切羽詰まった状況にも拘わらず、選挙に向けた各党の政権公約を見ると、一
部の政党を除いて、事態認識に深刻さが足りない。相も変わらず、選挙民に媚び、党勢拡
大に現を抜かし、甚だしきは、離合集散して保身をはかる動きが絶えない。何とも悲しい
事態である。国の平和と独立とはどのような状態を言うのか、尊厳ある主権の維持に如何
なる姿勢、施策で臨むのかなど、より高い次元から国を憂い、論を尽くして選挙を戦って
欲しいと考えるものである