「不況を拡大するマイナス・バブル」
-恐るべきチューリップ・バブルの血脈ー
に、書かれている。
抜粋
・・・・・経済学の企業モデルでは、企業の最終目的が利潤の極大化にあると
仮定される。・・・・・・・・・・・
かくして「企業活動の目的は利潤の追求ではない」という命題が導かれる。
かかる命題に対しては直ちに、利益を上げない企業は存続できないではない
か!との反論が加えられるに違いない。確かにそれはその通りだが、ここでも
生物学とのアナロジーを以て考えてみるがよい。
例えば、人間も生物である以上「食べなければ生きてはいけない」という命題
は、確かに正しい。しかしだからといって「食べることが人生の目的である」と
いう命題は、果たして正しいであろうか。
われわれにとって、食べることは人生の目的ではなく、生きるための手段に
他ならず、生きることは何らかの目的を達成するために必要な営みであると
言うべきではなかろうか。そうだとすれば、企業目的も同様に、存続に不可欠
な利益を上げながら達成をめざす何かでなければならないはずである。問題
は、その何かをどこに求めるかにかかっている。
少なくとも、利益は企業の最終・至高の目的ではなく、何らかの真の目的を
達成するための手段であると考えられる。あるいは、せいぜい数ある複数の
目的のうちのひとつに過ぎず、唯一至高の目的ではないはずである。
こういう企業が、いったいどれだけあるのか。
少なくとも昔は多かったはずだ。
『記紀』を学ばなくなったことが根本的原因だ。
建国さえも知らない、学ばせないことがいけない。
PTAが、なにも言わない。お粗末だ。
現状が改善されないひとつの原因。