救援活動の陰で

 別冊 正論16号
       わが子に語りたい知られざる日本人の物語
 
 自民党政権から民主党政権で受け継がれてきた防衛費削減
 中国は、毎年軍拡をするなかでの異常なことであるにも拘わらず国民は是とした。
 その結果、東日本大震災に出発した隊員の食糧は1人当たり2・3日分だけ。
 でも、空腹をものともせずに2ヶ月以上連続の救援活動をして下さった。
 待機の隊員は、次のように語っておられた。
 「お願いがあります。全自衛隊に出動を命じてください。道路の泥一つでも、
 おにぎり一つでも、トイレの掃除でも、毛布一枚でも、コップ一杯の水でも、何か一 つでも協力したいです。今まで駐屯地で待機しています。ただのごくつぶしです。今 まで養ってもらった恩返しがしたいです」
 
 偉そうな事ばかり言い立てている。恥を知り、負けないように実践するにあり。
 
 本来は災害派遣はない高射特科群という部隊が派遣されその中隊長の
 4月18日のメール
 「おはようございます。こちらはいたって元気です。先日、瓦礫の中から三歳の
 男の子を発見しました。お母さんが探しておられたのを知っていましたから、連絡
 して確認してもらいました。服装で分かったそうです。
  最後にどうしても抱っこしたいとのことでしたので、収納袋のまま渡しました。
  その子を抱きしめて『よかったね。自衛隊さん達が助けてくれたよ。お前も
 今度生まれ変わって大きくなったら自衛隊に入れてもらおうね』と泣いていました。
  瓦礫の中でお線香をあげて隊員みんなで見送りました。
  これは、特別じゃなくて日常です。
  街は少しづつですがもとの姿を取り戻しつつあります。
  自衛隊は全ての求めに応じ自らは何も求めない、という精神をうちの隊員に
  教育しています。引き続き頑張ります」
 
 この高射特科群は、3月22日に出動し5月22日に帰還した。その間休暇は
 1日だけです。そして、缶詰ばかりを食べていたのでビタミン不足で口内炎
 便秘に苦しまれた。被災地全てでこういうご苦労があった。
 にも拘らず、教育の悪さが自衛隊に対する間違った認識を学校教育で行っている
 少なくとも、愛知県の教育委員会はそうだ。そして、建国を教えることを拒み
 指導していない。その結果、日本国の建国を正しく学ばせていない。新教育
 基本法に違反しているが罰則が無いから放置されている現状だ。やり方はある。
 指摘しても、国会議員、県会議員はやろうとしない。恐れているからだ。
 やらないなら辞職すべきだ。
 
 国を命がけで守ってくださるから安心して暮らせる。経済活動も文化活動も
 行える。よーく、考えてみることだ。