「皇室制度に関する論点整理」に対するパブリックコメントを!

日本会議からのメールより
 
■政府のパブリックコメント実施に応募しよう!
 
  「皇室制度に関する有識者ヒアリングを踏まえた論点整理」に対する、パブリックコメ
ントが開始されました。
 政府は、今年2月から開始した皇室制度に関する有識者ヒアリングをもとに、10月5
日に女性皇族の結婚後の皇室活動に関する「論点整理」を公表し、9日から意見公募を実
施しています。
 意見公募は12月10日まで行われ、政府は国民からの意見をもとに、25年1月の通
常国会に「皇室典範改正案」を提出する見通しです。
 政府は、国民からの意見を無視できません。
 国民の声が政府の「皇室典範改正案」に影響を与えます。万世一系の皇室の伝統を守る
ため、皆様の意見を届けましょう。

[1]有識者の意見の分類
  有識者ヒアリングでの意見陳述は、次のように分けることができます。
(1)「女性宮家創設案」…賛成8名、反対4名
(2)「尊称保持案」…賛成7名、反対1名
(3)「旧皇族男系男子孫の養子・復帰案」…賛成6名、反対2名

[2]「論点整理」の概要
  政府の「論点整理」のポイントは、以下のとおりです。
(1)「女性宮家創設案」
  特に「〈1〉のA案」 配偶者と子にも皇族の身分を付与   →検討進める
  特に「〈1〉のB案」 配偶者と子には皇族の身分を付与しない→検討進める
(2)「尊称保持案」      →実施困難
(3)「国家公務員案」     →検討を進める
(4)旧皇族の男系男子孫の養子・復帰案 →検討対象としない

(注)制度の名称について
「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持することを可能とする案」=「女性宮家創設案」
「女性皇族に皇籍離脱後も皇室のご活動を支援していただくことを可能とする案」=「尊
称保持案」
「尊称保持案」を否定した代案としての「国家公務員案」

[3]論点整理の分析
  政府の「論点整理」は「尊称保持案」を否定するかわりに、「国家公務員案」を唐突に
提示し、「女性宮家創設」に軸足を置く恣意的内容となっています。これを放置すれば、
歴史上初めて、民間人男性が皇室に入る「女性宮家創設」が実現する危険性が高くなりま
す。

[4]今後の取り組み
  「女性宮家創設」反対、「尊称保持案」支持の声を、政府に届けましょう。
  政府の「論点整理」が発表されてより、事務局には様々な意見が寄せられています。
 以下にご紹介します。

(1)「女性宮家創設案」に反対する意見
1、歴史上初めて、皇室に一般の民間人男性を入れることになる。将来、中国人、韓国人
が入ってくる恐れがある。皇室の将来に重大な影響を及ぼす「女性宮家」に反対。
2、皇位継承権のない女性皇族を宮家の当主にすることは、新しい「身分」をつくること
憲法上問題があり、反対。
3、日本大学の百地教授が言う、「女性宮家案こそ、違憲の疑い濃厚」との意見の通り、
女性宮家創設」に反対。
4、「宮家」の役割は、皇統の危機に備えることにある。皇位継承権のない「女性宮家
は意味ない。
5、「論点整理」は、「女性宮家」しか解決策がないような、作為的内容で、認められな
い。

 ◇特に、〈1〉のA案―配偶者も子も皇族にする案に反対する意見
6、「女性宮家創設」は、皇位継承と切り離せない問題だ。切り離して検討するのは、問
題が残る。この案に反対です。
7、この案は女系皇族を誕生させる。女系皇族は女系天皇につながる。女系天皇は万世一
系を否定する。認められない。

 ◇特に、〈1〉のB案―配偶者も子も皇族にしない案に反対する意見
8、この案は女性皇族だけが皇室の系図に入り、配偶者と子は、民間人として戸籍が作成
されることになる。親子と夫妻の籍がバラバラになるのは問題だ。
9、子どもを皇族にしない「一代宮家」創設案は、制度設計上問題があり、皇室の将来に
深刻な禍根を残す。

(2)「尊称保持案」に賛成する意見
1、女性皇族が、ご結婚後も生き生きとご活動していただくため、「尊称保持」がふさわ
しい。
2、皇位継承の伝統を守りつつ、皇室活動の安定的維持を図るには、女性皇族が結婚後に
皇室を離れても公務を続けることが可能となる「尊称案」しかない。
3、皇位継承にかかわらず、女性皇族が婚姻後公務を続けるには「尊称保持案」で解決で
きます。
4、ご品格を備えた女性皇族が称号を持って、ご活躍される「尊称保持案」に賛成。
5、「尊称案」は憲法に違反しない。尊称保持を法律で明記すれば、問題ないはずで「尊
称案」に賛成。

(3)「国家公務員案」に反対する意見
1、女性皇族を結婚後、国家公務員化するなど、ヒアリングでは誰も発言していない。櫻
井よしこ氏が「政府の論点整理は、論点捏造であると」指摘したように、取りまとめ方に
問題があり、国民に意見募集を求めるのは失礼ではないか。「国家公務員案」に反対し、
「尊称保持案」を支持します。
2、政府がヒアリングの意見を勝手に解釈するのであれば国民をミスリードするものだ。

(4)旧皇族の男系男子孫の養子・皇籍取得を求める意見
1、ヒアリングでは有識者の半数が「旧皇族の男系男子孫の皇籍復帰」に賛成していた。
検討すべき。
2、政府は、皇位継承の議論をしないと発言したが、皇位の安定的な維持のため検討を先
送りすべきではない。
3、皇位継承の問題は、国家の基本にかかわる。皇室の伝統を踏まえた方策を検討すべき
だ。
4、現在の皇室に若い男子皇族が少ないことが問題だ。皇統の血筋をひく元皇族に、皇籍
を取得していただくべきではないか。
5、旧宮家の方々は明治天皇昭和天皇と近親にあり、検討対象から外すべきではない。
6、悠仁親王が成人されるころに、皇位継承者を確保できるよう、元皇族の皇籍復帰が望
まれる。
7、野田総理も、男系ということを重く受け止めなければならないと答弁しており、元皇
族に復帰して頂く方策を求めます。

[5]意見公募の募集要項
(1)件名(表題)
「皇室制度に関する有識者ヒアリングを踏まえた論点整理」
電子メール及びFAXの場合は件名(表題)に、郵送の場合は封筒おもてに「皇室制度に関
する有識者ヒアリングを踏まえた論点整理に対する意見(皇室制度論点整理に対する意見
)」と御記入ください。

(2)意見提出期限
平成24年12月10日(月)必着(郵送の場合は同日消印有効)

(3)意見提出方法
1、電子メール goiken.ronten@cas.go.jp
添付ファイルは利用せず、メール本文に直接御記入下さい。
2、郵送の場合 〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣官房皇室典範改正準備室「意見募集」係 宛
3、FAXの場合 内閣官房皇室典範改正準備室 宛 FAX03-3581-9826

(4)意見提出に際して必要な項目
○件名「皇室制度に関する有識者ヒアリングを踏まえた論点整理に対する意見」
○氏名、○住所、○電話番号又はメールアドレス(電話未記入も可)、○職業、を明記。
○ご意見(集約の便宜上、意見が複数にわたる場合は、1通につき1つの意見としてくだ
さい)
ご意見は、何回でも出すことができます。

資料は下記のアドレスから閲覧できます。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060121009&Mod
e=0
問い合わせ先 内閣官房皇室典範改正準備室 TEL.03-5253-2111(代表)
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