石垣市長式辞 尖閣の日

           誕生日の木と木ことば
            3・17 ヤブコウジ 固い誓い
 
 「尖閣の日」を全世界に発信
               中山義隆石垣市
 
 「尖閣諸島開拓の日を定める条例」の趣旨は、尖閣諸島が歴史的にも国際法上も石垣市の行政区域であり、日本固有の領土であることを明確に国際社会に対して意思表示し、国民世論を啓発しようとするものである。
 明治28年1月14日、日本政府が尖閣諸島を我が国の領土として編入することを閣議決定したが、先人の苦難の歴史のもと、現在我が国の領土として位置づけられていることを胆に銘じなければならない。
 尖閣諸島にはセンカクモグラやセンカクツツジ、センカクランなど絶滅危惧種の動植物が数多く存在している。しかし近年魚釣島では人為的に持ち込まれたヤギが繁殖し、その食害により植物が枯渇するなど希少種である動植物の絶滅の危機が叫ばれている。その点からも今後、尖閣諸島の本格的な学術調査の継続が必要である。同諸島近海は、好漁場であることから、台湾・中国漁船が数十隻の船団で押し寄せ、地元漁業者が操業を控える事態となっている。
 石垣市としては昭和20年6月30日、台湾疎開途中の石垣町民180人が米軍機の機銃を受け、生還者がわずか50人余りという痛ましい戦火があったことを決して忘れてはならない。復帰前の昭和44年、当時の石垣市長が魚釣島で慰霊祭を行ったが、その後、尖閣での慰霊祭は実施されていない。政府には是非とも御霊に対し心から哀悼の誠を捧げる機会の創出をお願いしたい。
 去る1月7日付けで届いた「尖閣諸島への上陸要請に対する政府回答」は、「政府関係者をのぞき、何人も尖閣諸島への上陸を認めない」という誠に残念なものであった。政府には我が国の領土である尖閣諸島をしっかりと管理し、日本の国益を守るよう改めて強く要望する。
 本市は、尖閣マグロ等のブランド化を始め、観光遊覧等の事業等を創造するなど、尖閣諸島が日本固有の領土であることを意義あらしめるべく、更に英知を結集していきたい。
日本会議 日本の息吹 月刊3より
 
 
心が洗われ、私たちの琴線にふれる 笛の音を お楽しみください