中国外交の基本形

 中国外交の基本形は変わらない。史実も現実も無視して、中華帝国的版図を宣言する。漁民、或いは漁民を装った中国人を、中国領だと主張する島々や海に侵略させる。元々の領有権を保有する国々が中国船を拿捕したり中国漁民を捕えると、軍事力を背景にして相手を屈服させるのである。
 2010年6月22日には、南シナ海の、インドネシアが自国の排他的経済水域EEZ)だと主張する海域で一触即発の事態が発生した。中国漁船団がインドネシアEEZ内で操業を始め、インドネシア警備艇が1隻を拿捕した。まるで拿捕を予測して待機していたかのように、30分後、中国の漁業監視船が駆けつけ、解放を要求した。軍艦を改装した排水量4450トンの大型船の出現にインドネシアは中国の要求を飲んだ。インドネシアは翌朝、海軍の応援を得て再び中国漁船を拿捕したが、中国の圧倒的力の誇示の前に、再び譲歩せざるを得なかった。暴力装置としての海軍力を誇示して、支配権の確立を進める中華帝国の手法が罷り通ったのである。
 
抜粋 『中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝を」やめないのか』 P19の7行目から。
 
 これは今日、日本に起こっても何の不思議もないことであります。日本人は、中国に依存し過ぎている。現実は、中国にとって日本は無くてはならない国です。が、現実は中国の言いなりになっている。ODAを払い、CO2でも1兆円近いお金をただ払っている。こんなことは、一部に過ぎない。この本を読めば中国の卑劣さがよく分かり日本人がどうすべきかが分かります。ぜひ、お読み下さい。
 日本は、日本人が護らなければ存続できない。外国では、お人好しでは生きていけない。国益を護りながら、世界を良き方向に導いていくのが、重要な日本の役目であります。国民が、学ばなければなりません。
 
国基研
 
心が洗われ、私たちの琴線にふれる 笛の音を