紙に書かれたものでなければ覚えられない

           皇室とともに

パソコンでの教育を推進する文科省、それに迎合や従う教育長たち。

これでいいのでしょうか?

保護者も大衆迎合文科省が言うからと従っているのではないか?

教育に金をかけるとは、企業の金儲けに加担するのではなく教育によって日本を取り戻すための教育に金をかける。教員に教育事務員に金を出す。しっかりと仕事をして頂くという事だと考えるが如何か?

 教員、事務員の必要な人数確保 これは、幼稚園や保育園においても同じです。小学校教員と同額の給与にする。

 

スタンフォード大学フーバー研究所リサーチフェロー岡﨑匡史氏

赤字の所大切ではないでしょうか?教育に従事される方々。(赤字にしたのは私です)

 

From: 岡崎 匡史
研究室より

歴史研究には、
アーカイブス調査が欠かせません。
フーヴァー研究所には、
膨大な日本関連の史料があります。

アーカイブス調査と聞くと、
昔の史料を読んで、
それを整理して、
まとめているだけでしょ? 

「研究」といっても、
それほど難易度の高い学問だと思えないし、
楽な仕事なのでは?

このように思われる方も多いことでしょう。
では実際、
どんな手順で調査をしているのか。
先行研究

「よし、調べるぞ!」と意気込んで、
アーカイブスに直行したら、
必ず、失敗します。

綿密な準備なしに、
アーカイブスの史料を
読みこなすことはできません。

既存の研究(先⾏研究)を
徹底的に読み込み、

まずは知識の基礎体⼒を
作る必要があります。

先⾏研究では、
何が調査されており、
どこまで研究が進んでいるのか。

他の研究者の研究⽔準を知ることで、
⾃分の⽴ち位置を冷酷に⾒定め、
独創性を発揮する研究領域を
見い出すことが求められます。

この作業を怠ると、
たんなる猿真似、
⼆番煎じ、三番煎じの研究となり、
学術界では評価の対象にもなりません。



先行研究を一通り終えたら、
研究構想を起案する。

研究構想は「道しるべ」のようなものです。

研究構想を作成できないと、
ただ何となく調査するという
態度になってしまい、

いつまで経っても研究を
終わらすことができない。

研究を完成させるには、
何を調査して、
どれくらいの歳月を要するのか、
常に把握してなければならない。

研究の進捗を「自己管理」する
能力が不可欠です。


研究と効率性

先行研究を消化し、
研究構想を打ち立て、
これでようやく
アーカイブ研究への準備が整います。

ここから本番です。

楽しみと苦痛を伴う作業は数ヶ月続きます。

実際、1日に5時間、
調査するだけで、
もうくたくたになってしまいます。

昔の史料ですから、
ホコリもありますし、
くしゃみが出て、
体調が悪くなることもあります。

英語で書かれている文書もあれば、
当然、日本語の史料もある。

しかも、旧字で書かれているので、
読み解くのにも時間がかかる。

紙が劣化しているので、
文字そのものが読みずらい。

こんな毎日を過ごしていると、
視力も落ちます。

最近では、インターネットで
昔の史料を閲覧することが
できるようになってきました。

いわゆる「デジタル・アーカイブス」です。

しかし、デジタルの史料をみても、
なかなか頭に入ってきません。

研究をする上で、
オリジナルの史料に触れるということは、
意義深いことです。

ページをめくっていたり、
紙の肌触りであったり、
その日の天気であったりと、
それほど関係のないようなことが、
あとあと重要になってきます。

もちろん、
普通の社会の仕事で求められるのは
「効率性」ですが、
無駄なように思えることも、
研究には大切なことです。



ー岡崎 匡史




岡崎 匡史ブログ  July 25th, 2020 より