岸田総理 国民を騙した事・・・

          皇室とともに

経営科学出版からの情報を得ることは有意義だと考えています。

フランスは、アフリカ14か国から毎年56兆円合法的に搾取している事実があることには驚かされました。

国民は、政府に声を上げるだけでいいのです。

岸田事務所に電話するには、衆議院会館代表に電話、名前を言って岸田事務所をお願いしますでいいのです。

私は、下記の内容を用いて、国民を騙した、詐欺をした総理だと断じた。秘書は、困っていたようにも感じたが・・・

支配者の脅威は、民意です。

 

下記情報も経営科学出版からです。

三橋貴明の「新」経世済民新聞』
 2021年11月12日

 岸田内閣「新しい資本主義」を巡る絶望的人事
 ~竹中平蔵氏・野田由美子氏による
  新自由主義加速と、
  櫻田謙悟氏による緊縮加速~
 


 From 藤井聡
  @京都大学大学院教授

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官邸直属会議の委員に竹中平蔵氏と野田由美子氏が就任-――この報道には心底驚きました


そもそも岸田総理は、新自由主義からの転換」を標榜して総裁選を戦い勝利して、自民党総裁になり、そして、第100代内閣総理大臣に就任したのです。


そして総理になった途端、「新自由主義」の象徴であった「成長戦略会議」を廃止。


新自由主義からの転換を希求していた多くの日本国民は、この廃止の報を明るいニュースとして受け止めました。そして、岸田さんはこれまでの自民党の「小泉・竹中」に象徴される「新自由主義」の路線を、僅かなりとも修正するのでは?という期待感が幾分なりとも広がりました。


そんな中で行われた総選挙で、岸田自民は大勝。


そしてその勝利を受けて、岸田内閣が遂に本格始動する事になったわけです。


そんな流れの中で、岸田内閣がどういう方向を打ち出すのか、少々大袈裟に言うなら「固唾を飲んで」皆が注目していたのですが―――そんな中で岸田総理はあろうことか、新自由主義の最大の象徴である、あの竹中平蔵を、岸田総理の目玉政策を進める、総理自身が座長を務める首相直属の会議体である「デジタル田園都市構想実現会議」のメンバーに任命したのです!


しかも、驚くべき事に、水道民営化のビジネスを世界中で強烈に進めている、水メジャーと呼ばれるスーパーグローバル企業、ヴェオリアの日本法人の野田由美子社長までもが、同会議に委員として着任したのです。


そもそも新自由主義というのは、「政府の仕事を“自由”に民間企業にさせる」という、“非常識”と言わざるを得ない過激な自由主義を意味します。


そんな自由主義が進められれば当然、政府事業を任せられた企業が「ボロ儲け」できるようになるわけですが、そんな「ボロ儲け」する側の企業が政府に働きかけ、民営化と規制緩和という新自由主義的政策が、自民党政権においてゴリゴリに進められてきているというのが実態なのです。


だから岸田総理は、新自由主義と本当に決別するのなら、そんな新自由主義路線でカネ儲けを企む企業の声に、絶対に「耳を傾けてはならない」筈なのです。


にもかかわらず-――岸田総理は、水道民営化でカネ儲けを企んでいるヴェオリア・ジャパンの野田社長と、同じく、規制緩和を通して拡大する人材派遣マーケットでのカネ儲けを企んでいるパソナの竹中会長に対して「耳を傾ける」どころか、わざわざ政府の会議に委員として任命し、「是非ともご意見伺いたい」と頭を下げる態度に出たわけです!


もうこれでは、新自由主義から決別するどころか、むしろ加速する事になってしまうことでしょう。


かくして新自由主義からの決別を希求していた多くの日本国民は、岸田総理のこの態度を「裏切り」と認識し、大いに幻滅することになったわけです。


ところで、岸田総理がこの組閣にあたって一番中心に据えた政策スローガンは「新しい資本主義の実現」です。


そして、これまでの発言を伺っている限り、岸田総理がイメージしている新しい資本主義は、「国民の所得が自ずと上昇し、格差が自ずと是正されていく資本主義」というものの筈です。


しかし、日本の実態経済に、使わなくても良いヴェオリアパソナ等を(レントシーカーとして)「寄生」させ、彼等に日本国民の所得を吸い上げる機会を提供しつづけるような方針では、国民の所得は上がる所か下落し、格差は是正されるどころかさらに拡大する他ありません。


しかも、「新しい資本主義実現会議」には、政府支出の拡大を「禁止」するプライマリーバランス黒字化目標を堅持すべきだと主張する経済学者・柳川範之東大教授や、「政府支出を拡大すれば、日本が破綻して沈没する!」というデマを喧伝する矢野財務省事務次官論文に対して「100正しい」と徹底的に賛同する財界人・櫻田謙悟経済同友会代表幹事が、委員として着任しています。


柳川教授や櫻田氏の主張通り、政府支出を抑止し続ければ、日本がデフレから脱却できることは万に一つもありません。そうなれば、岸田総理が構想する所得の上昇、格差の是正は100%不可能となり、その逆に所得は下落していき、格差も拡大していく事になるのです。


岸田総理は、重要官邸委員会のメンバーを決める権限があった筈です。


それにもかかわらず岸田氏は、新自由主義者で、かつ、レントシーカーのグローバリストの竹中氏・野田氏にわざわざ頭を下げて入って下さいといって委員会メンバーに任命したのです。デフレ脱却を不可能にせしめる緊縮財政を徹底的に主張する柳川市・櫻田氏に同じくわざわざ頭を下げて入って下さいといって委員会メンバーに着任させたのです。


岸田総理は一体どういう意図があって、そんな事をしたのでしょうか?


まさか,岸田氏が構想する「新しい資本主義」とは、より過激に新自由主義を進めるという意味で「新しい」資本主義だったのでしょうか……?


まさかそんなことは無いと信じたいのですが……これからそれらの会議での議論、そして国会での議論を注視し、国民として監視し続けていく他ありません。


いずれにしても、今回の総選挙を経て、岸田内閣は一定期間、安定的に運営されることは間違い無いと思われます。その間――誠に遺憾ではありますが――我が国の新自由主義と緊縮の加速が僅かなりとも穏やかなものとならんことを祈念したいと思います。


追伸:我が師であります西部邁先生は、生前何度も「言論は空しい」と口にしていましたが、今回の岸田氏の人事を見るにつけ、そうした気分に陥らざるを得ません。にもかかわらず、西部先生は生涯発言し続ける事を止めませんでした。その言論活動の原点とは一体何なのかを、「経済学者」としての若き日の西部青年の軌跡を辿ることで考えてみました。是非、ご一読下さい。
『経済と社会、数学と倫理、そして宗教:「経済学者・西部邁」の若き日の思索の軌跡を、私的学術体験を手がかりに探る』